今回は、2021年3月に施行された株式交付制度について、株式交換、現物出資との違い、2023年度税制改正について解説します。
・株式交付と株式交換との違いは?
・2023年度税制改正で何が変わった?
株式交付制度とは
株式会社が、自社株式を対価として他の株式会社を子会社化する組織再編行為です。
なお、会社法の定義(第2条32の2)は以下のとおりです。事例のA社を株式交付親会社、B社を株式交付子会社とよびます。
- 株式会社(A社)が、
- 他の株式会社(B社)をその子会社とするために
- 当該他の株式会社(B社)の株式を譲り受け、
- 当該株式の譲渡人(B社株主乙)に対して
- 当該株式(B社株式)の対価として当該株式会社(A社)の株式を交付する
株式交付制度の特徴
株式交付制度には、下記の特徴があります。