日本の中小企業は労働生産性が低いとよく言われます。自社の労働生産性は同業種、過去との比較でどうなっているのか。今回は、企業の労働生産性の算定式について解説します。
・そもそも生産性とは?付加価値とは?
・労働生産性の計算式は?
・労働生産性を上げていくには?
日本の労働生産性は低い?
諸外国に比べて「日本の労働生産性は低い」とよく言われます。日本の時間当たり労働生産性は49.9ドル(5,006円)で、OECD加盟38カ国中27位です。また、日本の一人当たり労働生産性(就業者一人当たり付加価値)は、81,510ドル(818万円)で、OECD加盟38カ国中29位です。
【参考】公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2022」
個々の企業の労働生産性を集約すると国全体の労働生産性になるわけではありません。しかしながら、個々の企業の労働生産性が向上しなくては、日本の労働生産性が高まることはありません。
以下では、企業の労働生産性の算定式について解説します。