種山会計士

このコラムでは、事業承継税制のエントリー要件である「特例承継計画」について解説しました。

事業承継税制に関するアンケート(東京商工会議所)

東京商工会議所「中小企業の経営課題に関するアンケート(2021年11月26日)」の中で、「事業承継税制に係る特例承継計画」の申請状況についての質問事項があります。

出典:東京商工会議所「中小企業の経営課題に関するアンケート(2021年11月26日)」

上記左の表を見ると、特例承継計画の申請を検討しているのは、約1割です。
(「申請済・申請中」3.5%+「申請を検討している」7.1%=10.6%)

また提出期限が1年半後(※)に迫っている中で、経営者の1/3が「よくわからない」というのが現況です。
(※)アンケートの時の提出期限は2023年3月31日でした。2022年度税制改正にて1年延長、2023年度税制改正で2年延長、そのため、現時点での提出期限は、2026年3月31日となっています。

事業承継税制はまだまだ知られていない

事業承継税制自体が難解であることも「よくわからない」理由に拍車をかけていると考えられます。

なお、「特例承継計画の申請状況」についてのアンケートは、「事業承継に取り組んでいますか?」という質問に言い換えられます。
60歳以上の経営者が48.1%ですので、
特例承継計画を検討している10.6%が全員60歳以上の経営者と仮定すると、
60歳代以上で「特例承継計画」を検討しているのは22.0%(=10.6%/48.1%)となり、
母集団が割と大きめの中小企業が多いことを考慮すると、もう少し多くてもよいのではないかと思います。

「特例承継計画」には何を書けばよいのか

「特例承継計画」で必要な項目は、以下の5つです。

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