
今回は、赤字(繰越欠損金)を使った節税について解説します。
・赤字(欠損金)は何年繰り越せるのか?
・赤字(欠損金)を繰り越せる要件とは?
このブログは、2022年9月6日に初公開した記事に最新情報を加味して更新したものです。
目次
「欠損金の繰越控除」とは?
税務上、赤字のことを「欠損金」、過去からの累計額を「繰越欠損金」といいます。
法人が赤字を出した場合、その赤字を将来の黒字から差し引いて、税負担を軽くできる制度です。これを「欠損金の繰越控除」といいます。ただし、この制度を利用するには一定のルールがあります。法人を中心にみていきます。
※なお、このブログではわかりやすさを優先して、「課税所得」よりも「黒字・赤字」といった表現を多用します。貴社の過去の赤字が黒字と相殺できるか否かは顧問税理士等に必ずご確認ください。
繰越欠損金の要件とは?
欠損金の繰越控除を利用するには、次の条件を満たす必要があります。